2.優待株の投資戦術

1.基本的な考え方

優待株は最悪、株価が下がっても優待配当ータルでプラスになっていれば良いと考えています。PERは多少見ますが、70以上は高すぎるとしても利益が伸びればPERは下がっていくため、市況を重視しています。具体的には、株価が直前ピークから下がっているもしくは下がって安定している銘柄を購入しています。投資本では下落している株の購入は望ましくないようですが、「高値掴みをしない」ため上昇局面での購入は行いません。それと黒字企業本業に関連のある商品・サービスであれば、金券であるクオカードと違って企業の負担も軽いので、優待縮小リスクも下がると考えています。

2.株価下落時や上昇時の対応

当然、株価は変動するので、最初に購入する時点であらかじめ想定しています。まず更に下落した場合株価が下がって安定している場合には、前向きに捉えて家族で追加購入していきます。一番の理想ケースは、家族3人が購入した後に株価が反転上昇することですが、これは予測できないので運任せです。実際には、条件が全てうまく当てはまらない場合でも、トータルで損をしないと判断した際には、購入しているケースもあります。あと短期間で高くなり過ぎたかなと思ったら、売却もしています。ただ売りは難しくて、未だにスッキリしたルール決めができていません。基本はBUY&HOLDですが、結果として短期的に50%~100%上がったら一部を売却しています。

3.具体的な購入例1(ビックカメラ)

家電で有名なビックカメラですが、現在の株価は1334円(2019年1月18日時点)で、PERは13.4、配当利回りは1.5%です。優待は100株で年間3000円の買物券で、長期保有すると1年で1000円、2年以上で2000円を追加でもらえます。優待父さんは2016年1月991円で購入し、2018年12月までに買物券12000円分配当3509円合計15509円を頂きました。購入後、株価は2016年8月には800円まで下がったのですが、仮に株価800円のままでも実質のマイナス分3519円(時価:80000-取得費:99100+優待・配当:15509)となっており、2019年に優待で買物券5000円を頂ければ、それ以降は損益がプラスになります。実際には、購入後に株価が下落したこともあり、妻と息子の家族3人で300株保有しています。

4.具体的な購入例2(ヤマダ電機)

同じく家電の雄であるヤマダ電機ですが、現在の株価は532円(2019年1月18日時点)で、PERは27.9、配当利回りは2.44%です。優待は100株で年間3000円の買物券で、長期保有すると1年で2000円、2年以上で2500円を追加でもらえます。ビックカメラの優待は購入商品の全額を優待で支払えるのですが、ヤマダ電機の優待は1000円につき500円分使用できるもので、半額券に近いです。優待父さんは2018年5月579円で購入し、2018年12月に最初の優待2000円を頂きました。残念ながら、現状は含み損ですが、500円前後で踏みとどまってもらえれば3年程度で損益はプラスに転じると思っています。ちなみに、妻は581円と息子は557円で購入しています。

5.具体的な売却例1(西松屋)

ベビー用品で有名な西松屋ですが、現在の株価は885円(2019年1月18日時点)で、PERは17.0、配当利回りは2.37%です。優待は100株で年間2000円の買物券で、長期保有すると1年で500円を追加でもらえます。もともと優待父さんは2014年100株購入していたのですが、株価下落を受けて2016年2月に妻も100株追加購入したところ、株価が一気に高騰したので2016年9月100株売却しました。その後、株価が更に上昇することはなく、我が家ではまだ100株保有しています。

6.具体的な売却例2(グルメ杵屋)

うどんの「杵屋」とそばの「そじ坊」で有名なグルメ杵屋ですが、現在の株価は1150円(2019年1月18日時点)で、PER58.6、配当はありません。優待は100株で年間2000円、1000株で2万円の食事券で、元気寿司、JBイレブンでも利用できます。優待父さんが買った当時は1000株単位の売買で、元気寿司が美味しくなく、うどん・そばで年間2万円食べるのがやや苦痛だったこともあり、20万円ほど利益が出た時点で全て売却してしまいました。ところが、株価はその後も上昇し続けると共に元気寿司の改善により息子もよく利用することとなり、今となっては複雑な心境です。

7.補足

上記の売買を見ると総じて上手くいっているようですが、ここ5年間の株価上昇はアベノミクスの恩恵()だと思っています。優待父さんとしては、優待株投資本質インカムゲインに着目したBUY&HOLD型分散投資キャピタルゲインおまけと考えています。ただ経験上、株主優待に熱心な企業は株価にも気を配ってくれているように感じます。最後に、あくまで投資は自己責任でお願いします。